桑園おもいで地図 Vol.3
ミニ大通西11〜14丁目界隈の昔
ここにも商店街がありました
前回、『桑園おもいで地図』(昭和5(1930)年~昭和12(1937)年頃の桑園)Vol.2では、現在のミニ大通にあたる北4条西12丁目に、かつて存在した『八窓庵』にふれたので、今回も、昭和5(1930)年~昭和12(1937)年頃のミニ大通西11〜14丁目界隈を見てみましょう。
桑園わくわく商店会お値引チケットキャンペーン参加のお店では現在、北4条西11丁目に、牛たんの大助さん、倫敦館さん、13丁目にcafeロウライフさん、おとうふ・めめさんが営業されておられるところですね。
ミニ大通が、現在のような緑豊かな歩行者・自転車専用道路(正式名称:札幌圏都市計画街路・北四条歩行者専用道路『ミニ大通』)になったのは1975年11月14日のことですが⇨詳しくはこちら、それ以前は下の『桑園おもいで地図』にあるとおり、北4条西11丁目から17丁目を貫く単なる道幅の広い道路でした。
道幅が広かったからこそ、後に道の真ん中が緑豊かな『ミニ大通』へと造成されたのだろうとは思いますが、なぜ、道幅が広くとられていたのでしょうか?それはこの辺りで大火が発生した際に、南北に渡って火の手が類焼することを防ぐ防火帯の役割を果たすためでした。その役割は『ミニ大通』になった今も変わらないわけですが、緑豊かな『ミニ大通』が無くて、ガラーンとした幅の広い長い道路だった光景を思い浮かべると、なんだか不思議です。
けれども、さらに目を凝らして西13丁目のあたり、ちょうど現在のcafeロウライフさんとめめさんのお向かい、天理教さんのお隣を見ると!「公設市場」の表記が!なんとお肉屋さんやお菓子屋さん、おかず屋さん、八百屋さん、お魚屋さんが並んでいるではありませんか!
そして、14丁目の南東側角にも八百屋さんが!当時はあったのですね!この通りにも小さな商店街が!夕方は買い物かごを持ったお母さんたちが行き来し、お買い物をされていたのかな!御使いのこどもたちもいたのかな?なんだか当時の人々の生活が窺い知れてちょっとわくわくしてきませんか!
ところで、14丁目南東側角の八百屋さんの左に赤丸で囲った「東」というお宅は、この地図の作者である田中澄子さん(旧姓東澄子さん)が、お住みになっていたお家です。澄子さんは、ここから桑園小学校に通っておられました。
※『桑園おもいで地図』は1980年代後半に、当時60才くらいだった田中澄子さん(故人)が、小学生時代(昭和5(1930)年~昭和12(1937)年頃)の桑園を思い出しながら、当時の街並みを再現したものです。詳しくはこちら
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