ミニ大通レターズとは

北海道立近代美術館、三岸好太郎美術館、北海道知事公館近くの札幌市中央区の南桑園地区にある美術館通、ミニ大通周辺と美術館の常設・特別展示の情報や、近隣の情報をお伝えするサイトです。美術鑑賞のあとは「美術館通」と「ミニ大通」へ!

ミニ大通が完成したのは1975年11月14日

「ミニ大通は、うちが開店する前の年に完成してたはずです。」とミニ大通11丁目café倫敦館さんのご主人に伺って、調べてみようと中央図書館へ。そして、café倫敦館さん開店の1976年前年の1975年北海道新聞縮刷版をあたって見たところ、ありました!日付は1975年11月15日土曜日、"ミニ大通"オープンの記事です。

記事を読むとオープンしたのは前日14日金曜日、正式名称は札幌圏都市計画街路・北四条歩行者専用道路(ミニ大通公園)とあり、当初は11~12丁目がフラワーゾーン、13~14丁目がドリームゾーン(夢の広場)、15~17丁目がプレーゾーン(ちびっ子天国)動物の格好をしたベンチがあり、広場の模様はトランプのスペード、クローバーの形など...両側の自転車道はスカイブルーであったなど、40年後のミニ大通とは少し違っていたようです。これから冬に向かう11月の中旬にオープンしたというのも、ちょっと意外な事、読んでみると「十三~十四丁目がドリームゾーン(夢の広場)。初めはドライリバーを造り、枯山水として渋いムードを出す計画だったが「やっぱり水を流した方がいい」という板垣市長の注文で急きょ設計をやり直した広場だ。」(原文のまま)とあり、右肩上がり経済ののんびりした時代を感じさせる内容です。今は、残念ながらここのゾーンには大雨の時に雨水がたまる以外に水は流れていません。

当日は花火が打ち上げられ、自衛隊のブラスバンドがマーチを奏でられたとあり、写真からもたくさんの人たちが集まってお祝いをしたようすが伝わって来ます。当時の街の人たちの期待を集めて出来上がったミニ大通、今も、近隣の方々がお散歩を楽しみ、近年は年に一度のお散歩まつりや近隣飲食店によるマルシェも開かれます。この風土がこれからも引き継がれていくことでしょう。

 

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北海道新聞1975年11月15日土曜日市内版1976年発行縮刷版より

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